WordPressに記事を追加する場合、通常は管理画面を使って投稿しますが、メールを使って簡単・手軽に投稿することもできます。ただし実装方法はいくつかあって、それぞれ一長一短があります。

1.標準機能を使う

事前準備

メール投稿用のメールアドレス(メールアカウント)を作成しておきます。レンタルサーバ上に作成してもよいですし、Gmailを使ってもかまいませんが、このアドレスに送信されたものが記事投稿になるので専用のアドレスを新規作成するのがよいです。

設定

管理画面「設定」->「投稿設定」に「メールでの投稿」という項目があります。ここに事前準備で作成したメールアカウントの情報を入力します。「メール投稿用カテゴリーの初期設定」には、投稿が登録されるカテゴリを指定します。

投稿

設定したメールアドレス宛にメールを送信します。件名が記事タイトル、本文が記事本文となります。添付ファイルの処理はされないので画像を投稿することはできません。

このとき、送信元メールアドレスはWordpressにユーザ情報として登録されているメールアドレスである必要があります。Wordpressは送信元メールアドレスと照合して投稿ユーザの紐付けを行ない、紐付けが出来ない投稿は処理しません。

ただし、Wordpress側の投稿処理は標準では自動で行なわれません。投稿を反映させるためにはwp-mail.phpを手動実行するか、cronなどで自動実行する処理を自分で用意する必要があります。これがなかなか面倒です。

2.Ktai Entryを使う

「Ktai Entry」は標準機能の不備を補ってくれるプラグインです。投稿反映の自動実行、画像添付、独自記法によるカテゴリ指定などに対応しています。

事前準備

上記「標準機能を使う」の事前準備、設定を行ない、プラグイン「Ktai Entry」をインストールします。

設定

管理画面「設定」->「メールで投稿」で設定を行ないます。読み込み間隔、投稿受付メールアドレス(事前準備で作成したメールアドレスを入力する)、画像を添付した場合の配置位置、大きさ、テンプレート、管理者通知の有無などを設定できます。

投稿

標準機能を使った場合と同じく、設定した投稿用メールアドレス宛に、ユーザ情報で登録しているメールアドレスからメールを送信します。管理画面で設定した読み込み間隔に従って投稿が反映されます。

独自記法や高度な使い方についてはKtai Entryの公式ページを参照してください。

3.JetPackを使う

「Jetpack」はwordpress.com(WordpressのASPサービス)で提供されている機能をWordPressでも使えるようにするためのプラグインです。たくさんある機能の中にメール投稿も含まれています。

事前準備

Jetpackの機能を使うにはwordpress.comのアカウントを用意し、紐付け(連携)を行なう必要があります。あらかじめアカウントを用意してからプラグイン「JetPack」をインストールします。

インストールするとwordpress.comとの連携を促すボタンが表示されるので、これをクリックして連携を完了させてください。

設定

管理画面「ユーザー」->「あなたのプロフィール」に「メール投稿」という項目が追加されていますので、ここにある「メール投稿を有効化」ボタンをクリックします。クリックすると投稿用のメールアドレスが生成されます(例:xxxxxxxxxxx@post.wordpress.com)。

投稿

上記の設定で生成されたメールアドレス宛にメールを送信することで、Wordpressに記事が投稿されます。件名が記事タイトル、本文が記事本文となり、本文中にショートコードを記述することでカテゴリ、スラッグ、公開状態などの指定ができます。

このとき、送信元メールアドレスは識別されません。標準機能・Ktai Entryが送信元で投稿ユーザを判別するのに対して、JetPackは送信先メールアドレスをユーザ毎に生成することで投稿ユーザを認識します。そのため、運用次第ですが投稿用メールアドレスは秘密にしておく必要があるでしょう。

画像添付にも対応しており、HTMLメールの場合は文章中に挿入することも可能です。テキストメールの場合は本文の後ろに挿入され、複数枚添付している場合は標準機能の「ギャラリー」として表示されます(ショートコードが自動で付加されます)。

どの方法がよいのか

標準機能だけでは実用に耐えないのでKtai EntryかJetPackの2択になります。機能に大きな差はありませんが、一番大きな違いは投稿ユーザの識別方法だと思います。

Kati Entryは送信元で識別するので、基本的に(複数端末や送信元偽装を考えなければ)1投稿ユーザで投稿できるのは1人だけになります。JetPackは投稿用メールアドレスを知っていれば誰でも投稿することができるので、1投稿ユーザを複数人で運用する場合は便利です。